2015年6月21日日曜日

チープさと質感追求の狭間…

施工中の改装案件もスタートしてから9日が経過。


機械加工後の状態  手作業前

順調に事が運んで内装が出来上がってきました。



鵜作り加工   風化した雰囲気

厨房との境に取り付けるカウンターを無垢の一枚板から加工。



改装のテーマであるチープさと適度なヤレ感。ここをどうやって表現するか。
悩むところである




板を製材する段階であえてノコ目を残し(笑)更に表面を加工。

鵜作りという仕上げ方法を今回はチョイス。






この鵜作り加工が意外と大変。



機械を使って加工したが仕上がりに納得出来ず、ハンドシェイプによる加工をする事になりました。




ペーパーを年輪の夏目に当てて削り具合いをみます。

竹の道具を使い更に夏目を掘ってボコボコ具合いを出します。

自然に風化した様に削り、ハードな鵜作り感を演出します。

この風化した様な感じがボロカッコいい雰囲気を出し、チープさを引き立てます。

塗装によるエイジングも考え、端材を使ってテストします。



今回はクラックアップ塗装を施し、古く使い込んだ感を新材に施します。


これもチープさをテーマとしての仕上げ作業になります。



建具のエイジング塗装
ブラックを主体とした内装色に少し赤みを入れて木質感を出します。






塗装面にペーパーを当てたり傷を付けたりと、ワザとですが経年変化による雰囲気
を醸し出します。



これ、簡単そうで意外と難しい。

やり過ぎはNGだし加工が少ないとダメージ感が伝わらない。
時折、離れて見ながら程よさを確認します。




2015年6月11日木曜日

新たな店舗改装 アイデア盛り盛り スコップ函南♪

先月より打ち合わせを重ねてきた店舗が
いよいよ改装に入ります。








今回のテナントはストックの状態が良く、既存流用が可能と考えイニシャルを抑えるプランを提案してきました。







飲食店での一番大事な部分、厨房。





必要な機器をピックアップし、使う人の動線に合わせ配置していきます。






ある程度配置してから消去法で優先順位をつけ実際に使う機器を選定していきます。









今回はホルモン焼きの店舗という事もあり、排気ダクトの設計も考えます。



屋外への排気方向、位置、機器の設置場所など建物の状況を見ながら決めていきます。


近隣への煙や音なども配慮します。








床の状態が見た目ではよかったのですが、一部ブカブカするところがあり剥がしてみました。



なんとコンクリート土間にベニヤを重ねて高さ調整をしていました。




上階ならまだわかりますが、1階は地面からの湿気がわずかですが上がってきます。



その上に塩ビタイルを貼ると湿気が抜けなくなり腐ってしまいます。

かなりの広範囲で不良が見られたため全部剥がして土間を出します。


塩ビタイルを剥がしたままで床に塗装を・・・と考えていましたが
変更です。


土間に段差もある為に施工方法を変えて仕上げることにします。







床に不具合がある為に既存の厨房を解体しレイアウトを大幅に変更。




プラン5個目で概略は決定です。




とりあえず解体をしてから細かい納まりは後で考えます。





工期1か月で完成引渡し予定。
毎度毎度の突貫工事ですが、確実に正確に創り上げます。