オーバースライドのシャッターは圧巻です |
外壁の施工はガルスパンという外壁材を使用します。
縦ラインのガルバリウム鋼板の断熱材入りの外壁です。
本来なら既製品の寸法で施工すると、1Fと2Fの間に見切りという縁が切れるようなラインが入ってしまいます。
当社は今までもそうでしたが、せっかくの縦ラインに横方向のラインを入れるのを嫌い、セミオーダーで1枚物で貼りあげます。
内部もだいぶ進んできました。
階段下の壁にはテレビを壁掛けするように下地を作り、その下にAV機器を収納できるような箱を埋め込みしました。
続いてキッチンカウンターの造作です。
新材の足場板を相杓り(あいじゃくり)という工法で短い板を繋げていきます。
繋ぎ目をあえて互い違いにすることで1枚板にはない雰囲気を作り出します。
続いて得意の塗装前の足付け。
表面の凸凹を平滑にし、軽く鵜造り風に仕上げます。
削り過ぎない寸止め感が大事です。
ノコ目を残し、年輪の夏目だけをうっすら平滑にします。
凸凹がなくなって綺麗な表面に変化します。
この工程が非常に大事。
汗だくで納得いくまで削ります。
アンティークパインという色のBRIWAXを塗って仕上げました。
半艶な感じが木の質感を残し、使い込んだ雰囲気になりました。
キッチンカウンターも同様に仕上げます。
こちらも無垢の状態から、かなり印象が変わりました。
2階のユーティリティーのカウンターはハードダメージの足場板を使います。
これは一枚一枚表情が違うので、色合いやダメージ具合を見ながら相杓りで繋いでいきます。
こちらはジャコビアンという色のBRIWAXを使用します。
荒々しく削れた足場板が味のある古材に変身しました。
自然にできた鵜造りがいい表情を出しています。
玄関正面に洗面ボウルが取り付けられる予定で、白い陶器のボウルを引き立たせるためにこちらにも濃いWAXをチョイスします。
続いて建具の塗装。
今回は無垢の建具を使用するのでそちらも塗装前の足付け。
この建具はウレタン塗装済ですのでこのままでもOKなのですが、あえて塗膜を剥がしヤレた塗装仕上げにします。
時に手作業で細かい所も抜かりなく足付けをします。
家じゅうの建具をやるので結構大変です。
塗料は『バターミルクペイント』のホワイトを使用します。
こちらは水性塗料で艶が無く、伸びも良いのでアンティーク感を出すにはもってこいの材料です。
わざと塗り残しや擦れをつけてアンティーク感を出していきます。
新品の綺麗な塗装品も良いのですが、少し使い込んだ感を新品で表現するのはなかなか大変です。
この後は適度に表情を付けたドアが取り付けられます。
次は内装仕上げのレポートをします。
珪藻土の天井壁の仕上がりは圧巻です。
一般建材を一切使わずにナチュラルで自然な雰囲気を造りあげます。
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